STEP1:基礎知識

FXにおける取引時間|日本・英国・NY時間

FXをするときに必ずと言っていいほど意識しなくてはならないのは、時間帯です。

国際的に世界標準時という基準の時間が設けられていて、国によって時間が決まっています。

飛行機で海外に行くときなどは、日付変更線を越えたから、腕時計の時間をセットし直すといったことに直結しています。

インターネットが普及したからこそ、瞬時にデータのやり取りができるため忘れがちになるのが、FXの時間帯です。日本にいると、世界標準時から9時間先行しています。

したがって、日本を基準に考えた時は、日本の証券会社が午前9時オープンであっても、イギリスの証券会社は午前1時なので、真夜中です。イギリスの証券会社は営業していません。受付時間外です。

ですので、証券会社が国によって営業時間内の国もあれば、営業時間外の国が出てくるのがこの時差の問題です。時間帯によって起きている国が違ってくるという事を意識しておいてください。

そして時間帯によって、相場が活発になったり落ち着いたりするという事にも影響してきます。

時差については中学校の社会の教科書に掲載されているレベルなので、まずは時差についてのおさらいと日付変更線がなにだったかという事を再度見てみましょう。

YouTubeに手頃な教材があったので掲載をしてみます。一度ご覧いただければと思います。

時差は国が違うことで異なるという知識がFXをする際にも影響してきているという事を覚えてもらったあとは、時間帯によってどこの相場でエントリーをするのかを考えていく必要があります。

日本に居ながら世界中の通貨を取り扱えるメリットはインターネットとコンピューターが巻き取ってくれているから解決ができています。

しかし、FX市場全体で機関投資家と呼ばれる何兆円もの資産を動かす証券会社はとてつもなく優秀なトレダーを抱えて日々の相場の動きの読み、時には守勢に出て相場の下落をまったり、時には攻勢に出て積極的に資金を投じたりしています。

そうした人の要素が絡んでくると、時間別でオーストラリア市場が動く時、東京市場が動く時、ドイツ市場が動く時、イギリス市場が動く時、アメリカ市場が動く時、といったように国別の戦略が取られていると考えるのが筋だろうと思います。

もちろん、市場がオープンする毎にロジックを変えて仕掛けをしているとも考えることもできますが、大きな資産を動かすわけですから、それなりの戦略が同時に何本か並走していて利益を上げていっているという事の方がより人間的だなと思うわけです。

ただ、一介の投資家レベルからは測れない機関投資家の戦略ですので、時間帯によって国別の取引マーケットの開始時間をすぎれば、市場の動きが活発化してくると覚えてください。

日本でトレードをしていると、日本時間の朝4時頃からニュージーランドのウェリントンの為替市場がはじまります。次いで7時からはシドニー。そして朝9時からは日本、夕方17時からロンドン。22時からはニューヨーク。という具合に時間帯によって為替市場が移り変わります。

為替市場が開くタイミングをまとめてみることで、自分の生活スタイルに合ったトレードの時間帯はいつ頃なのかという事を明確に出来るかと思います。

サラリーマンで9~17時の方でしたら、出勤の時間帯の7時台とか8時台にエントリーポイントを定めておいて、その日の24時までの相場が動いている時間に決済のポイントを仕掛けておく、というスタイルが取れます。

主婦層であれば、家族を送り出してからのお昼の日本時間のときにトレードをしたり、夜勤をされている方であれば、夜勤が始まる前の時間帯(イギリス・アメリカ時間)などに仕掛けをする、といったように時間帯を活用してもらえれば良いかと思います。

図表にしてみると一目瞭然で、各国で為替市場の開始時刻が異なります。

※今回の図表は開始時刻と終了時刻は日本時間を基準に書いています。

24時間市場でトレードができると言われているFX市場は各国の為替の開始時刻が異なることによって間断なく取引が行われるから24時間トレードが出来るのです。各国の省略記号はNZはニュージランド、AUはオーストラリア、JPは日本、UKはイギリス、USはアメリカとなります。

各国の地政学的な立地から24時間間断なくトレードができるのですが、金融の国であるUKとUSは特に取引量が多いため、一番活性化する時間帯となります。日本の深夜23時~翌午前3時ごろまでが活発な時間帯です。

この時間帯は正直、美味しい相場ではあるのですが、サラリーマンや主婦層の方は次の日の事を考えたら睡眠を優先させたい時間帯となる方も多いことでしょう。

ですので、投資する時間帯は自分が挑戦し易い時間帯をチョイスするというのも戦略の1つになります。時間を選ぶということも戦略の一つとして考慮すべきポイントです。

また時間帯によって取引ボリュームも異なってきます。やはりイギリス・アメリカ時間の取引量は圧倒的に多いため、一番活性化する時間帯が22時ごろから翌3時頃までというのが為替市場の認識になっています。

また為替トレードのスタイルも各国の為替市場のオープンからクローズまでの時間に左右されることがあり、スキャルピングというトレードスタイルでしたら(エントリーしてから利益/損切りをするまで10分とか30分とか)変動が激しい時間帯の通貨ペアを選ぶというような選択をします。

人によって判断基準は様々かとは思うのですが、通貨同士の売買という観点から、相場が活性化しているということは買い手や売り手がたくさん売買をしているということなので、自然とイギリス・アメリカ時間が第一選択となってきたりします。

このように各国のFXの取引窓口がFXにおける証券会社の営業時間となるわけですが、時差の観点から24時間取引が可能になっています。

証券会社が営業開始となる時間帯がリレーのようになっているので、平日はまる1日取引が出来るようになっている理由です。

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